「最近うちの子怒りっぽいんです」
「だんだん力が強くなってきていて
お母さんも太刀打ちができない」
「これからがますます怖い」
こんなご相談があります。
個人セッションで
ヒアリングをしていくと
そこには
「その子の生活環境」に原因が
あるケースがあります。
こういう時は
「子どもさん自身の問題」と
「子どもの取り巻く環境」を見ていく必要があります。
しかし、
それはなかなか家庭では
親御さんが見つけづらいようです。
今日はある1つの事例をお話します。
~ある小学5年生のケース~
Tくんという小学生の男の子。
何かにつけてすぐキレる子でした。
ご自身の性格の問題がかなりご本人を苦しめていました。
そしてお母さんは
「どうもキレやすい、育てづらい」とのご相談をうけました。
原因は複数ありました。
その1つが
お母さんの働き方とお母さん自身の心の状態管理の問題でした。
お母さんのお仕事を聞くと
夜20時を回ることも時にあり
その時家庭では
妹1人と協力して
その子が家事をしていたのですが、
そのTくんは本当にお母さん思いで
一生懸命していました。
ところが、
お母さんも仕事から帰ってきて
イライラしてしまうことがあったようでした。
もちろんお母さんも
お疲れでしょうし
Tくんにあからさまに当たっているつもりは
なかったようでした。
しかし、
Tくん、実は学校でもついていく事が
いっぱいいっぱいでご自身がかなり
限界地にいました。
お母さんはご自身が仕事でゆとりがなく
Tくんのゆとりの無さはご家庭でリセットされる
環境がないまま過ぎていく日々でした。
【対処法】
まずは
頑張って続けてきた習い事を辞める事になりました。
限界・キャパオーバーになってしまうと
物理的に何の負担が減ることで
少し穏やかさを取り戻すケースがあります。
Tくんもその習い事を辞めた時から
メンタルレッスンでの顔つきがとても柔らかくなってきました。
がしかしまだ
改善が難しかったんです。
【課題その2】
その原因は
”お母さんの状態”です。
お母さんの状態が不安定でした。
お母さまはそれに気が付かれていなくて
おそらく「なぜ私が?」と思われたかもしれません。
しかし、
「息子さんが辛そう・自分もそんな息子を見るのはしんどい」
ということから、「息子が少しでも良くなるなら」と理解していただき
お母さまの体と心のケアを始めました。
Tくんのお母さまは後からいいます。
「自分がこんなにしんどいというのは
感じていましたが、
これほど子どもに影響があるとは知らなかった」と。
Tくんのケースもそうですが、
だいたい起きている要因は1つではないケースが多いです。
すぐに全部とりかかるとは言わずに
できることから取り組めば
必ず子どもたちは変化していきます。
お子さんは後から変化することも多いです。
ご自身の性格・気質はご自身で向き合う時間も出てくるからです。
しかしお母さん自身は
今すぐ取り組めることがとても多いのです。
これを読んでいるお母さんは、
ご自身のお子さんがどんな環境に置かれているでしょうか?
その原因がわかることで
今日からできる事がわかっていきます。♪
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