ストレスを上手に関わる事は
アスリートたちにはとても大事です。
では、
いつからそれを意識したらよいでしょうか?
メンタルをかかわらせていただく現場では
小学生前から関わらせていただいています。
スポーツメンタルは小学生からですが、
ストレスに対する
取り組みの必要性は
小学生より前から感じます。
「え?小学生から?まさか!
そんな小さい頃からありえないでしょう!」
そう感じる方もいるかもしれませんが
高いパフォーマンスを目指す事が求められるには
「心のセルフケア」が大きなカギです。
子どもの健全な発育と発達のためにも
大事な取り組みだと感じています。
幼い子どもたちが
はじめてスポーツに触れる時は遊び感覚で
ただただ、無我夢中でスポーツを楽しみます。
その取り組みは喜びに満ちて
好奇心で一杯!
体に心に健全なは働き我起き
発育/発達にも貢献できる取り組みです。
ところが、
徐々に成長と共に
勝ちにこだわるようになったり責任を感じるようになると
どんどん自分自身にプレッシャーをかけるようなります。
これがわかりやすく出るのが
サッカーの低学年と高学年のPKの場面や、
野球でのバッターボックスに入る
子どもたちのプレーです。
まだまだ
自分のプレーの結果が
勝敗に明確に関わると感じると
それが「結果をださなくては」と
責任や重圧がかかります。
まだ小学生であるお子さんがいる
親御さんであれば
その違いを比べてみれば
外から見てもわかるはずです。
うちの子緊張しているな。
そう感じたら
もうそれなりに子どもさんが育っている証拠です。
自分がよいパフォーマンスをしたいと
願うようになればなるほど
プレシャーとして本人が感じ、
無意識からでもその緊張が
カラダの堅さや柔軟性
に影響が出てきます。
そうか。
ならば小学生高学年から
少しずつメンタルトレーニングができるといいのね。
そう感じた方。
実はそうでもないのです。
中には、
小学生より前からその課題に直面しているお子さんも
私がサポートする中では少なくないと感じています。
本人にも自覚がないけれど
緊張から来る事でプレーに出ることは良く見かけます。
しかし
勝ちたい!
良いプレーをしたい!
チームや親のために結果を出したい!
これは健全なエネルギーです。
何かに打ち込むための情熱に繋がります。
このエネルギーをどう力に変えるかが
勝負の分かれ道でもあります。
情熱はとても大事です。
より上を目指すには情熱がとても大事です。
そしてチームのために活躍したい。
支えてくれる親のために
恩返しがしたい!
これもパワーに変えることが出来るのです。
子どもたちに聞くと
みなそのような「情熱と責任」からくる
素敵なマインドを持っています!
しかし
この目標が高ければ高いほど
同時に本人にも気づかないストレスに変わる事があります。
このストレスの関わりが上手な選手が
大舞台では発揮できる大きなポイントになります。
本人がその目標を望んでいてもなお、
子ども自身にもストレスが生じて
自分を追い込む事に気がつかない事が多いです。
そこから
身体の状態管理が難しくなったり
心理のコントロールの維持が出来なくなったりしてしまいます。
周りが気づいた時は
かなり進行しているケースがほとんどです。
そこで私は
そんなモチベーションも意識も高い子に
周囲の大人がどう関わるかカギと考えます。
思春期は、
普通でもホルモンバランスが崩れたり
成長と共に変化があります。
これは脳発達も同じで
10歳以降前頭葉がより発達する際に
情熱や責任がストレスに変わる現象が起きてきます。
結果的に
自分を追い詰めたり
パフォーマンスが落ちてしまったり、
さらに生き方を見失ったり
自分の自己肯定の低さに繋がっていきます。
大好きなスポーツで
心身が壊れないために
大好きなスポーツと
楽しく向き合う時間を作るために
そして
勝利にこだわり続ける
強い心身を身につけるためにも
健全に向き合える
方法を伝える必要があると私は感じます。
スポーツの定義は
心身の健康のために取り組める運動です。
文部化学賞では以下の定義を示しています。
~スポーツ基本法~
スポーツは、世界共通の人類の文化である。
スポーツは、心身の健全な発達、健康及び体力の保持増進、精神的な充足感の獲得、自律心その他の精神の涵(かん)養等のために個人又は集団で行われる運動競技その他の身体活動であり、今日、国民が生涯にわたり心身ともに健康で文化的な生活を営む上で不可欠のものとなっている。スポーツを通じて幸福で豊かな生活を営むことは、全ての人々の権利であり、全ての国民がその自発性の下に、各々の関心、適性等に応じて、安全かつ公正な環境の下で日常的にスポーツに親しみ、スポーツを楽しみ、又はスポーツを支える活動に参画することのできる機会が確保されなければならない。
↓
健康維持の運動で、心身を傷つける現場を作らないためにも、
子どもの頃から「楽しく健全にスポーツを取り組む方法」を
大人が作ってあげる必要があると感じています。
スポーツは取り組み方が健全であれば
素晴らしい現場です。
多くのお子さんたちが
人間形成の一環として
また自分のその持った
才能を十二分に味わうために
スポーツを健全に楽しめる現場を
作って行きたいと願います。
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